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[Blog]『マーケット感覚を身につけよう』を読んで

人気ブロガーであるちきりん氏の書き下ろし著作。マーケットの「理論」ではなく「感覚」を磨くことで、これからのビジネスを生き抜こうという内容です。この「感覚」とは、「社会の動きがこれからどうなるのか」「今ヒットするのはどんなものか」などを感じる嗅覚のようなもの、「生きる力」「稼ぐ力」の核として語られています。

それでは「嗅覚」は何を嗅ぎ分けるのかというと、「市場で取引される価値」だそうです。身の回りや社会に流通する商品やサービスに対して、常に「価値(「価格」ではなく)」を意識していくことがビジネスの世界では大切であること、そして「価値」はどんどん変化していくので、いつまでも以前の価値にしがみついて努力しても、置いてきぼりになるだけだよと、いたってあたりまえの内容となっています。でも、このあたりまえを「あたりまえじゃん」で読み飛ばすのか、自身の経験と照らし合わせて咀嚼するのかが、結局のところ、この本の「価値」を嗅ぎ分ける「マーケット感覚」なんでしょうね。なんだか「入れ子」のような話になってしまいましたが。

マーケティングの事例としてよく紹介される「葉っぱビジネス(株式会社いろどり)」などは、「マーケット感覚」の典型でしょう。徳島県の山村に普通にある「価値がゼロ」と思っていた樹木の葉っぱが、都会の日本料理店では「つまもの」といわれる料理を彩る「価値のある」商品として取引されることに着目し、顧客のオーダーに沿った葉っぱや花を集めては出荷することを事業化。いまでは年商2億円を超えるビジネスとして成立しているという話です。もちろん、料理との組み合わせや季節の変化によってオーダーは刻々と変化するので、マーケティングは常に怠らないということも、成功の秘訣だとのこと。

別に葉っぱビジネスにかかわらず、世の中の成功しているビジネスは、多かれ少なかれ「マーケット感覚」によって生み出されたものでしょう。いまこの時も、嗅覚の鋭い人がビジネスの芽を見つけ出しているのかもしれません。そして、その嗅覚が怠慢や慢心で鈍った時、ビジネスも右肩下がりを始めるというだけです。
かくいう私はというと、どちらかといえば「嗅覚」は鈍い方だと自覚しています。そんな危機感からこの本に手が伸びたのかもしれません。千数百円の投資分だけでも、「これから何が売れるのか?」がわかるような人間になれればいいのですが。

2015-10-10 | Posted in BlogNo Comments »